ブルーベリーの目への効果・効能
ブルーベリーの効果・効能について、早くから研究を開始したのは欧州の国々です。
ブルーベリー研究の発端は、第二次大戦中、空軍パイロットがたっぷりのブルーベリージャムをつけたパンを食べたところ、夜間のフライトでも視界がくっきりしたとの報告があったことが始まりでした。
その後、ブルーベリーの目の健康への効果が研究され、その結果、ブルーベリーに含まれる色素成分アントシアニンに視界をクリアにする効果があることが明らかとなったのです。
ブルーベリーの効果は瞬く間に世界中に広まり、日本でも各種研究が進行。現在では、ブルーベリーの効果・効能は健康食品という形で浸透しています。
ブルーベリー研究の発祥地であるヨーロッパでは、アントシアニンは医薬品として扱われており、その優れた効果が正式に認められています。
アントシアニンの健康効果
ブルーベリーの鮮やかな青紫色のもと、それがアントシアニンです。
アントシアニンは優れた抗酸化力を持つポリフェノールの一種であり、目の老化を促進させる活性酸素を除去する力を持つことが確認されています。
また、アントシアニンには目の網膜に存在する『ロドプシン』という色素の分解・再生を助ける働きがあり、目のピントを合わせ、視界をクリアに保つことができます。
ちなみに、ロドプシンの作用が鈍ると、物が見えにくくなったり、目のかすみやぼやけ、チカチカなど、さまざまな眼精疲労症状が起こるようになり、目薬が手放せない生活となってしまいます。
臨床試験にてはっきりとした効果を確認
ブルーベリーの効果・効能については、国内で行われた臨床試験でもその有効性が証明されています。
大阪外国語大学保健管理センターの梶本氏が行った臨床試験では、眼精疲労の症状を抱える患者にブルーベリーエキスを1日62.5mg摂取させたところ、眼の疲れや痛みが軽減されたというデータが報告されています。
また、葉山眼科クリニックの葉山院長らの研究では、来院者にブルーベリーエキスを1日3回、朝晩2粒ずつ、3ヶ月間摂取してもらったところ、眼精疲労と遠視はほぼ100%改善。近視についても7割が改善されたと発表しています。
アントシアニンを医薬品として扱うヨーロッパでは、白内障の治療にアントシアニンを使用したところ、90%以上の患者さんに改善の兆候があらわれたと確認されています。